ゴーグルにはいろんな形状、機能があります。目的や用途によって使い分ける必要があります。特に、ゴーグルは一番重要なアイテムです。視界が悪いとどんな達人でも実力を発揮できませんから。
そこで、今回は数あるゴーグルの選び方について解説していきます。上級者になれば、天候によってゴーグルを使い分けたりします。
正しいゴーグルを選べば、視界の広さや、雪の凹凸の見やすさ、曇りにくさなど、ストレスなく使うことができます。まるで、ゴーグルをつけていることを忘れるくらい、見える世界が変わりますよ!
Contents
ゴーグルの種類
ゴーグルの種類については、以下のものがあります。
- レンズの種類
- レンズ形状
- フレーム有無
- レンズカラー
- レンズ枚数
- その他オプション
順番に解説していきます。
レンズの種類
調光レンズ
光の量に応じてレンズの濃さを自動で調節してくれるレンズです。晴天〜吹雪まで、どの天候でも快適に使用できます。
山では天気の変化がかなり激しく、「先まで晴れてたのになぁ…」なんてことザラにあります。どの天候でもこれ一つ選んでおけば問題ありませんので、かなり重宝します。
レンズに特殊な塗料を塗ってあるため、2〜3年で調光機能が劣化するとも言われています。
偏光レンズ
余計な光を除去してくれ、晴天時の眩しさを防いでくれるレンズです。さらに、雪の凹凸まで見やすくする効果があります。
調光レンズよりも比較的安価で、十分見やすいものもたくさんあります。値段的なポイントで考えれば、偏光レンズという選択もありです。
レンズ形状
球面レンズ
レンズが丸みをおびており、球状になっているタイプのレンズです。平面タイプのレンズより大きめのサイズとなっているものが多いです。
見た目の良さや、機能性の面から最近の流行となっています。
レンズ内の体積が大きくなるため(目とレンズの空間が広い)曇りにくいというメリットもあります。
平面レンズ
平面状になっているレンズを顔にフィットするように湾曲させたタイプのレンズです。上下方向に平らのため視界が歪みにくいと言われています。
一般的に球面タイプよりも価格が安いため買い求めやすいです。
平面か、球面かは顔とのフィット感です。人それぞれ顔の形状が違いますから、試着してみて合う合わないを判断してください。顔との隙間が開いてしまうようなものはNGです。
あと、見た目の好みも重要だと思います。スノボは楽しむものですから、かっこいいと思った方を買った方がテンション上がりますよ!
フレーム有無
フレームレス
フレームによって視界が遮られていた分、視界が広がります。見た目のデザイン性のアップもあり、今や流行からスタンダードになっています。
レンズ交換しやすいのも経験者から好まれる理由の一つです。
フレームあり
周りにフレームがあるため、強度があがります。ただし、フレームの分視界が狭くなるというデメリットがあります。
また、レンズのフレーム部分にパウダーなどで雪がつきやすいという点もあります。
レンズカラー
オレンジ
一番メジャーなレンズです。晴天時もしっかり眩しさをおさえ、曇りの日でもしっかり見えやすいです。幅広く対応でいるオールマイティなレンズです。
ピンク
オシャレアイテムとして活用したい女子向けです。オレンジと同じく晴天~曇天まで幅広く対応したオールマイティーなレンズです。
コントラストがよく出るので、雪面の凸凹が見えやすく、視界全体が明るく見えます。
青
こちらも人気のレンズです。晴天時もしっかり眩しさをおさえ、曇りの日でもしっかり見えやすいオールマイティなレンズです。
オレンジの方が晴天時に強い印象ですが、見た目がクールでカッコ良いです。
コントラストがしっかり出るので、雪面の凸凹が見やすいです。
ミラーレンズ
晴天時に眩しさを抑える効果は抜群ですが、雲天時などにかなり見にくくなります。
外から目が見えないという点でかっこよさがあり、以前人気がありました。
グレー
視界が暗めで、晴天時向きです。眩しさをしっかりカットしてくれます。
悪天候時やナイターでは見にくいです。
黄
やや明るめの視界で夕暮れ時などに見易さがあります。晴天時にはかなり眩しいです。
ナイター時の滑走にも向いていますが、クリアの方が見やすいです。
クリア
無色のレンズのため青天時にはかなり眩しいです。主にナイター滑走時に使用されます。最近ではスペアレンズとしてゴーグルに付属しているものもあります。
レンズ枚数
シングルレンズ
ゴーグルのレンズが一枚構造になっています。最近ではダブルレンズが主流ですが、価格が安いというメリットもあり需要があります。
価格を抑えたいならシングルレンズもありです。
ダブルレンズ
ゴーグルのレンズが2重になっているタイプです。メリットは格段に「曇りにくく」なっていることです。
通常、レンズが曇る原因は人体の熱気が外気の冷たい空気に冷やされ、「結露」するために起こります。
ダブルレンズは、レンズ同士の中間層にてこの温度差を中和する効果があります。
よって、格段に曇りにくくなります。なので、ダブルレンズはおすすめです。
その他オプション
ヘルメット対応
ゴーグルには「ヘルメット対応」のものもあります。ヘルメットを持っているなら、対応可のゴーグルを買いましょう。
パークやハープパイプで遊ぶ方はヘルメットを使用する方も多いと思います。最近では、カービングでガンガン攻める方もヘルメットスタイルが人気であり、うまそうに見えるしカッコ良いですよね。
ヘルメットを使う方は、ヘルメット対応のゴーグルであることを確認しましょう。
メガネ可
眼鏡をかけられる方もいると思います。眼鏡をかけたまま、上からゴーグルをかけられるようになっています。コンタクトが嫌だ、なんて方にもよいですよね。
ジャパンフィットモデル
日本人向けに鼻の高さが低めに設定されているデザインです。鼻とゴーグルの隙間をなくし、より顔にフィットする作りになっています。
隙間があると空気が入り、レンズが曇る原因になります。
ゴーグルの選び方
顔にフィットするものを選ぶ
人の顔の形や大きさによって合う、合わないがあります。試着してみてぴったりだと思うものを選びましょう。
見やすい物を選ぶ
これも人によって見やすい、見づらいがあります。目の特性や、瞳の色の僅かな違いによりますから。試着してみて見やすいと思うものを選びましょう。
とはいえ、店で試着するのと実際に雪上で見るのと違いますから、スキー場で開催している試乗会なんかで試着してみるのが良いと思います。
天候に合わせて選ぶ
前述したとおり、天候によってレンズの得意分野が分かれます。複数枚買う余力がなくれば、どの天候に対応したものを優先したいかで決めましょう。
予算があれば、調光レンズを買うのが間違いないです。
デザインの好みで選ぶ
ゴーグルの色、模様などさまざまあるのでここは完全に見た目の好みで良いです。楽しくスノボしたいですから、気に入ったものを身につけた方がテンションが上がります。
曇りにくさで選ぶ
スノボ中にレンズが曇るのはかなりネックです。どんなに上手い人でも、視界が悪ければ実力を発揮できませんから。曇りにくさを売りにしているレンズを選びましょう。
基本的には、レンズの表面積が大きいもの、曇り止め加工してあるもの、ダブルレンズなどです。
ブランドの好みで選ぶ
どのブランドを使うかも人それぞれの好みです。ここでは、人気のあるブランドを紹介していきます。
Smith
高い技術力があり、レンズの曇りにくさには定評があります。
独自のクロマポップレンズを採用しており、コントラストを上げ、カラーを鮮明に映し出すことを実現しています。また調光レンズは、光が当たるとレンズが濃くなルナど、どの天候でも最高のパフォーマンスを発揮します。
カーボニックXレンズを採用し、表面への傷の耐久性や強度にも優れている。
レンズ表面に細かい凸凹をつけることで、表面積を大きくしています。それにより、水蒸気が水滴になりにくくレンズの曇りにくさを実現しています。
Oakley
一番人気のあるブランドです。価格、品質ともに良いです。
Oakley prizm レンズの採用により、雪山での環境変化に特化して設計されており、様々な天候でもコントラストがはっきり出ます。
Dragon
見た目の格好良さから、若者に人気があります。ドラゴンのロゴが雰囲気を出していますよね。
PanotechTMレンズの採用により、その形状から広範囲の視野確保を実現しています。
スーパーアンチフォグという技術を採用しており、格段に曇りにくくなっています。特殊なコーティングにより水滴とならない
Electric
デュアルレンズ構造により、2枚のレンズ間が密閉された空間となるためあらゆる状況下での曇りを防ぎます。
さらにフレームの通気性を向上させることで、レンズの曇りにくさを向上させています。
まとめ
ゴーグルの選び方について解説しました。結論、試着してみて自分に合ったものを選ぶのが基本にはなります。その上で、曇りにくさなど機能的な面も考慮するのが良いと思います。
- レンズの種類は、偏光か調光か、ノーマルか
- レンズの形状は、球面タイプか平面タイプか
- フレームは、ありかなしか
- レンズカラーは天候に合ったものを
- レンズ枚数は、シングルかダブルか
- オプションは、ヘルメット、メガネ対応か