「初めてのボードを買いたい!!」とは思っても、どれが良いのかさっぱり分からない。。。誰もが遭遇する悩みですね(笑)
私が初めて板を買おうと思った時、
- どんな種類があるの?
- それぞれどう違うの?
- 結局どれがいいの?
疑問だらけでした。
スノボ好きの友達に聞いても「好みだよ!!」とか言われて
そんなこともありました。
スノボの板は、形状や硬さなどさまざまな種類があります。自分のスノボスタイルに合った板を買うことで、パフォーマンスが飛躍的に向上します!
本記事は、カービングターンをメインに楽しみつつ180や360などのトリック系も織り込んだ、フリーランを楽しみたい方向けです。
あなたが理想の板に出会え、スノボがさらに楽しいものとなりますように!
Contents
板の種類
まず初めに押さえておきたいポイントとして、スノボの板は通常ノーズが前、テールを後ろにして滑ります。このノーズとテールの長さが対称・非対称のものがあります。違いは、板のどこに重心を置くかです。
- ディレクショナル
- ツインチップ
順番に解説していきます。
ディレクショナル
スタンスの位置が中心よりテール寄りになっており、ノーズが長いです。そのため重心がやや後ろになるため、ターン時の安定感が増します。カービングターンが格段にやりやすいです。ただし、スイッチでも滑りたい方には不向きです。
・スタンスの方向は変えない
・カービングだけを極めたい
ツインチップ
スタンスの位置が中心になっており、ノーズとテールの長さが等しいです。そのため重心が板の中心に来るようになっています。レギュラースタンスでもグーフィースタンスでも同じ感覚で滑ることができます。
・スイッチでも滑りたい
・カービングをメインに楽しみつつも、ジブや地形で遊びたい
板の形状
板を平たい地面に置いた時、ソール(裏面)が地面に接している箇所と接していない箇所があります。この箇所は板の形状によってさまざまです。この板の反り方の違いにより使用用途が異なりますから、なんとなくでも良いので頭の中に入れておきましょう。
- キャンバー
- ロッカー
- フラット
- ハイブリッドキャンバー
- ダブルキャンバー
- フラットロッカー
順番に解説していきます。
キャンバー
一番オーソドックスな形状。板が反っており、真ん中が浮いている形状になっています。そのため、踏み込むことで雪面にエッジが食い込みやすく、キレのある滑りができます。その反面、他の形状と比べると逆エッジしやすくはなります。板の反発も良いので、オーリーのようなジャンプがしやすい。
・エッジの食い込みが欲しい
・カービングを楽しみつつジャンプや回転などフリーランを楽しみたい
ロッカー
真ん中からサイドに向かって反っており、サイドが浮いている形状になっています。そのため、逆エッジにもなりにくく板を回し安いのでグラトリ向けです。パウダーでの浮力もあります。その反面、雪面にエッジが食い込みにくく、カービングには不向きです。
・グラトリを楽しみたい
・逆エッジになりたくない
フラット
キャンバーとロッカーの間をとったような板。真ん中がフラットになっているため接地面積が大きくなり安定感があります。面で雪を捉えるのでエッジの食い込みはキャンバーボードに劣りますが、取り回しがしやすいためドリフトターンしやすいです。またジブやパークを楽しみたい場合にもおすすめです。
・木の葉滑りやドリフトターン練習中のスノボ初心者
・ジブやパークを楽しみたい方
ハイブリッドキャンバー
キャンバーの良さを残しつつも、ロッカーのいいとこ取りをしたような板。中心がキャンバー、サイドがロッカーの形状。サイドが浮いているのでキャンバーより短い板に乗っている感覚となります。つまり有効エッジが短くなっているので、キャンバーボードよりやや安定感が劣ります。板を踏み込むことでエッジのかかりは良いですが、初心者には扱いが難しいかもしれません。
・カービングターンができるようになってきて、グラトリも取り入れたい中級者
・且つキャンバーボードのように板の反発が欲しい
ダブルキャンバー(ハイブリッドロッカー)
ロッカーにキャンバーの要素をプラスしたような板。中心がロッカー、サイドがキャンバーの形状。中心と両サイドの3点接地のため、キャンバーボードよりも安定感が増しますが、その分エッジをかけるにはしっかり踏み込む必要があります。踏み込み操作が超重要で、扱いが難しいので中級者向けといえます。初心者がカービングのコツを掴むには不向きかもしれません。
・グラトリメインに楽しみたいけど、カービングも取り入れたい中級者
・キャンバーボードよりもやや安定感が欲しい
フラットロッカー
中心がフラット、両サイドがロッカー形状の板。フラットの安定感を残しつつも、エッジの引っ掛かりにくさが向上されている。逆エッジしにくく、グラトリ初心者に人気がある。
・カービングより先にグラトリを練習したい初心者
・パーク、ジブ、グラトリなど幅広く遊びたい
板の長さの選び方
身長からマイナス15~20cmくらいの長さが良いとされています。長すぎても扱いが難しくなり、短すぎても安定感に欠けるためです。
板の硬さの選び方
滑りにおいて、板の硬さは扱いやすさにも大きな差が出ます。硬すぎるとうまくコントロールできないし、柔らかすぎるとスピードを出した時に安定感がないなど。
前置きとして、板の硬さを表すのに「フレックス」「トーション」と言う言葉を使われます。
- フレックス:板のしなりやすさ
- トーション:板のねじれやすさ
これらを含め、板の硬さは一般的に3種類に分けられます。柔らかい順にソフト・ミドル・ハードがあります。
- ソフトフレックス:やわらかい板
- ミドルフレックス:ノーマル板
- ハードフレックス:かたい板
ソフトは、扱いやすいのでカービング初心者向きです。プレス系のグラトリもしやすいです。雪のぼこぼこが伝わりやすいので、高速カービングターンでの安定感は劣るかもです。
ハードは、扱いに技術と力がいるので上級者向きです。オーリーなどのジャンプで板の反発が強いです。雪の起伏の影響を受けにくいので、高速カービングターンでも安定感があります。
おすすめの板
YONEX:SMOOTH
フリースタイル系ボードでありながらも、カービングにも最適な効果を発揮するオールラウンドな一枚。
形状:キャンバー
硬さ:★★★★★★☆☆☆☆
<21-22 YONEX ヨネックス SMOOTH スムース SM21>
CAPITA:THUNDERSTICK JAPAN LIMITED
やや低めのキャンバー構造で、板の反発は残しつつも安定感は向上されている一枚。
形状:キャンバー
硬さ:★★★★☆☆☆☆☆☆
<キャピタ サンダースティック・ジャパンリミテッド 19-20 THUNDERSTICK JAPAN LIMITED CAPiTA>
ALLIAN:PRISM
カービング、パーク、ジブ、グラトリとなんでも行けちゃうオールラウンダー。
形状:キャンバー
硬さ:★★★★★☆☆☆☆☆
<21-22 ALLIAN アライアン PRISM プリズム>
新作の「ボード試乗会」を無料でやっているスキー場もあるのでいろいろ試乗してみるのが良いと思います
まとめ
いかがでしたか?本記事のポイントを再度まとめておきます。
- 種類:「デレクショナル」と「ツインチップ」がある。フリーランを楽しみたいなら「ツインチップ」がおすすめ
- 形状:「キャンバー」「ロッカー」「フラット」ベースとこれらを複合したものがある。カービングするなら「キャンバー」がおすすめ
- 硬さ:「ソフト」「ミドル」「ハード」がある。初めは、「ソフト」から入るのがおすすめ。
ボード選びは非常に大事ですから、迷って迷って決断すると良いと思います。値段もそれなりにしますからね(笑)
あなたがお気に入りの板に出会え、スノボの楽しさが倍増してもらえればうれしいです。